「セカンドチャンス」という記録映画があります。
少し内容を紹介しますね。
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スーザン(1歳10ヶ月)という女の子が病院に連れてこられた時
体重は6.75kg、身長も71cmしかなく(平均的な10ヶ月児と同程度)
歩くこともハイハイすることも
喋ることも全くできませんでした。
調べた結果
その原因は両親から
ほとんど面倒を見てもらっていなかったことによる
「ストローク」の欠乏だと病院は判断しました。
そこで
病院の医師や看護師は
抱いたりあやしたり
肉体的
心理的にストロークを与え続けました。
その結果
2ヶ月後には体重は2.7kg
身長は5cmも伸びた上に
情緒的な発達も見られるようになったといいます。
それから数週間後
スーザンが一人で病院の廊下を歩き出すところで
映画は終わりになります。
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この映画で「ストローク」という言葉が話題になりました。
そして
私たちが生きていく上で
いかに『ストローク』を必要としているのかを物語っている記録映画なのです。
特に子どもにとって『ストローク』は
生死に関わるほど必要なものだということがわかりますね。
それでは
改めて『ストローク』とは何でしょう。
①肯定的 ⇔ 否定的
②言語 ⇔ 非言語
③条件付き ⇔ 無条件
の3点で分類することができます。
例えば
【肯定的】
言 語:褒める、あいさつ、ねぎらう・・・
非言語:撫でる、ハグする、握手する・・・
条件付き:成果報酬・・・
無条件:何があっても信じる・・・
【否定的】
言 語:悪口、嘲笑、皮肉・・・
非言語:殴る、無視する・・・
条件付き:これができない子はうちの子じゃない・・・
無条件:あなたの存在が迷惑・・・
つまり
『ストローク』とは
言語・非言語全て含めて「相手の存在を認める行為」のことを指します。
ストロークは何気ない日常の中で交わされる肯定的な心の交流であり
そうした交流から心の栄養を補給しているのです。
『ストローク』は
私たち人間が生きていく上でとっても大切なものなのです。
乳幼児期の
保育や子育ての中で
子どもたちへの『ストローク』のシャワーは欠かせませんね。
さぁ
一緒に『ストローク』を学んで
不適切保育や虐待を
撲滅していきましょう。
To be continued
ーMISAー